文献詳細
今月の主題 好中球をめぐる検査
好中球機能検査
文献概要
好中球の産生する活性酸素は殺菌作用や抗腫瘍効果の主たるメディエータであり,生体防御にとって重要な役割を果たしている.しかし,自己免疫疾患や虚血性疾患などの病態においては,過剰な活性酸素種は組織傷害性に作用している.それゆえ,好中球の活性酸素産生能を測定することは,種々の疾患の病態把握や各種薬剤の薬効評価に有用である.本稿では,活性酸素種の中でも最も重要であり,注目されているスーパーオキシドの測定について,化学発光法,電子スピン共鳴(ESR)法を中心に解説した.〔臨床検査38:413-418,1994〕
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