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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻4号

1994年04月発行

文献概要

今月の主題 好中球をめぐる検査 好中球機能検査

運動・走化性

著者: 柴田宣彦1 福田ヒロ子2

所属機関: 1大阪府立成人病センター内科 2大阪府立成人病センター研究所第3部

ページ範囲:P.425 - P.428

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 好中球の運動能と走化能は,細胞レベルでの最も基本的な機能である.ここで紹介する好中球の機能を調べる方法は古くから行われ,現在も有用性の高い検査法である.
 運動能の検査は千田らの方法に従って,個々の好中球の運動形態を観察し,4種の運動型に分類している.それぞれの運動型は一定の運動能を備えており,走化性・貪食能と密接な関連性を保っている.
 走化性の検査のいくつかあるうちの2つについて解説する。(1)直接顕微鏡下で走化因子に向かって運動する好中球をAbbe描写器を用いて,記録し測定する方法であり,個々の好中球の詳細な観察が可能である.(2) Boydenチャンバー法はフィルター小孔の食細胞通過能で評価するものであり,細胞集団の運動を客観的に調べる方法である.これらの方法についてわれわれの経験を加味し,解説する.〔臨床検査38:425-428,1994〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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