icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻4号

1994年04月発行

文献概要

今月の主題 好中球をめぐる検査 好中球免疫検査

好中球特異抗原(NA系)の分析

著者: 佐藤貴1 岡田浩佑2

所属機関: 1広島大学医学部小児科学教室 2広島大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.435 - P.439

文献購入ページに移動
 好中球特異抗原NA系は好中球表面のFcγレセプターⅢ上に存在する.アロタイプとしてNA1とNA2が存在し,それぞれ異なった抗原性を示す.好中球はモノクローナル抗体や抗血清との反応からNA1/NA1, NA2/NA2, NA1/NA2の3つに分類されるが,いずれの抗原性も示さないNA-nullも存在する.これらの抗原に対する抗体は,同種免疫性好中球減少症,小児期の自己免疫性好中球減少症の患者に検出されることがある.微量好中球凝集法(MLAT),好中球間接免疫蛍光法(GIIFT)などの検査で抗原や抗体を特定することができる.〔臨床検査38:435-439,1994〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?