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目でみる症例―検査結果から病態診断へ・16
糖尿病性末梢循環障害にみられる体表温の季節変動
著者: 芝田宏美1 松岡瑛2
所属機関: 1同大病院中央臨床検査部 2兵庫医科大学臨床病理学
ページ範囲:P.469 - P.472
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本症例の各季節の四肢温は,上肢・右下肢において,健常者と同様,季節変動は認められない.しかし,疼痛の自覚症状(特に冬季)を有する左下肢は季節変動を示し,夏季が最も高く,秋季・春季がそれに次ぎ,冬季が最も低温像を示している.両下肢は,夏季に左右差は明白ではないが,秋季・春季そして冬季と季節の移り変わりにしたがって,両下肢の左右差は著しく変化し,末梢循環障害を示唆する(図1).
本症例の各季節の四肢温は,上肢・右下肢において,健常者と同様,季節変動は認められない.しかし,疼痛の自覚症状(特に冬季)を有する左下肢は季節変動を示し,夏季が最も高く,秋季・春季がそれに次ぎ,冬季が最も低温像を示している.両下肢は,夏季に左右差は明白ではないが,秋季・春季そして冬季と季節の移り変わりにしたがって,両下肢の左右差は著しく変化し,末梢循環障害を示唆する(図1).
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