文献詳細
今月の主題 前立腺と睾丸
前立腺の検査
文献概要
睾丸腫瘍の診断治療体系の中で,腫瘍マーカーの果たす役割は大きい.このうち,特異的マーカーとしてhuman chorionic gonadotropin,α-fetoproteinが特に有用である.診断面では,病期分類に腫瘍マーカーの項が組み込まれており,病理組織型の判定にも腫瘍マーカーの情報は欠かせない.また,治療面では,化学療法を主体とした集学的治療のモニタリングに有用であり,常に治癒を目的とした本腫瘍の治療において,腫瘍マーカーは重要な位置を占めている.〔臨床検査38:669-672,1994〕
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