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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻6号

1994年06月発行

文献概要

資料

尿定性自動分析装置"スーパートロン"の評価

著者: 武久益子1 眞重文子1 中尾哲也1 坂上ノリ子1 大久保昭行1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.727 - P.734

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 尿定性自動分析装置"スーパートロン"による比重,pH,白血球,亜硝酸塩,蛋白質,ブドウ糖,ケトン体,ウロビリノゲン,ビリルビンおよび潜血測定の評価を行った.濃度の異なる複数のコントロール尿を用いて日内再現性および日差再現性を調べたところ,どの項目も同一ランクあるいは1ランク以内の変動であった.蛋白質,ブドウ糖,ケトン体,ビリルビン,潜血では,純物質の添加量と測定値はよく一致した結果が得られた.クリニラブIIとの相関は,比重以外で良好な結果を示した.また,蛋白質およびブドウ糖はそれぞれの定量値と,白血球および潜血は沈渣の結果と良好な相関関係を示した.検討結果から,本分析装置は尿定性検査として再現性,正確度に優れており,かつ操作は容易であり,今後日常検査に役だつと判断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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