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今月の主題 可溶性膜糖蛋白
総論
文献概要
細胞膜糖蛋白(mGP)は,接着因子あるいはサイトカインなどの液性因子の受容体として重要な役割を負っている.一方血液などの体液中には,その可溶型(sGP)が存在しており,これらは蛋白分解酵素などで水解され細胞表面から遊離したmGP由来のもの,あるいはmGP膜貫通ドメインを含むエクソンを選択的スプライシングで欠いたmRNAより直接合成されたもの,などがある.sGPは,in vivoにおけるmGPを介したイベントを調節する機構に関与し,その鋭敏なin vivoマーカーとして臨床検査に用いられつつある.〔臨床検査38:873-879,1994〕
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