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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻8号

1994年08月発行

文献概要

今月の主題 可溶性膜糖蛋白 解説

FcεRll/CD 23

著者: 吉川勉1 熊谷俊一2 淀井淳司1

所属機関: 1京都大学ウイルス研究所生体応答学研究部門 2京都大学医療技術短期大学部衛生技術学科

ページ範囲:P.885 - P.889

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 FcεRll/CD 23はIgEに加えて,補体レセプターであり,Epstein-Barr virus感染のレセプターでもある補体レセプター2(CR 2/CD 21)と結合することが最近明らかになり,IgEを介するアレルギー反応だけでなく,補体系を介する炎症反応への関与も示唆される.また,血清中の可溶型CD 23レベルは,アレルギー反応,ウイルス感染さらに炎症といった多種多様な疾患状態で変動することから,本分子は免疫反応の活性化にかなり密接に関与していると思われる.〔臨床検査38:885-889,1994〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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