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今月の主題 可溶性膜糖蛋白 解説
c-kit蛋白
著者: 河北誠1
所属機関: 1熊本大学医学部内科学第二
ページ範囲:P.903 - P.909
文献購入ページに移動 癌原遺伝子c-kitの産物は膜貫通型チロシンキナーゼ型受容体であるが,ヒト白血病細胞株培養上清中には,膜貫通部分を欠く可溶性c-kit蛋白が存在することが判明した.そこで抗ヒトc-kit抗体によるELISA法を開発し,健常者および各種造血障害患者血清中の可溶性c-kit分子の濃度を測定した.可溶性c-kitは健常者血清中にも存在し,白血病などの各種造血障害で変動することが確認された.今後症例数を重ねれば,造血障害の診断に有用な指標になると思われる.〔臨床検査38:903-909,1994〕
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