icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻8号

1994年08月発行

文献概要

今月の主題 可溶性膜糖蛋白 解説

tissue factor

著者: 中村伸1 神窪勇一2

所属機関: 1京都大学霊長類研究所分子生理部門 2化学及血清療法研究所第三製造部

ページ範囲:P.925 - P.932

文献購入ページに移動
 tissue factor(組織因子,TF)はサイトカイン受容体スーパーグループの一員であるが,凝固因子・Ⅶ/Ⅶaの受容体として血液凝固反応の実質的な開始機能を担っている.他の膜蛋白質や受容体と同様,TFも血中に"遊離"型が存在し種々の凝血病態との関連で注目されている.本稿ではTFの機能ならびに分子性状を概説するとともに,血中"遊離"TFの可溶性あるいは膜結合性を同定するための新規の高感度分別測定法を紹介する.なお,TFの構造,機能,発現特性および生理的意義の詳細については関連の文献1~5)を参照いただきたい.〔臨床検査38:925-932,1994〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?