文献詳細
目でみる症例―検査結果から病態診断へ・20
文献概要
●心電図の判定●
心電図(図1)は,精査目的で紹介されてきた患者の近医によるもので,心拍数144/分の幅広いQRSを呈し,初期には,心室頻拍または潜在性WPW症候群に伴うものと診断されたが,抗不整脈薬のジソピラミド20mg静注後に心拍数がほんの少し減少した後(心拍数140/分),図2に示すように,突然にF波を伴う幅の狭いQRS頻拍となり,一過性脚ブロックを伴う心房粗動と診断しえた症例である.
心電図(図1)は,精査目的で紹介されてきた患者の近医によるもので,心拍数144/分の幅広いQRSを呈し,初期には,心室頻拍または潜在性WPW症候群に伴うものと診断されたが,抗不整脈薬のジソピラミド20mg静注後に心拍数がほんの少し減少した後(心拍数140/分),図2に示すように,突然にF波を伴う幅の狭いQRS頻拍となり,一過性脚ブロックを伴う心房粗動と診断しえた症例である.
掲載誌情報