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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻8号

1994年08月発行

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・20

幅広いQRS頻拍症を呈した結核性心膜炎

著者: 中山敏夫1

所属機関: 1自治医科大学循環器内科

ページ範囲:P.953 - P.956

文献概要

●心電図の判定●
 心電図(図1)は,精査目的で紹介されてきた患者の近医によるもので,心拍数144/分の幅広いQRSを呈し,初期には,心室頻拍または潜在性WPW症候群に伴うものと診断されたが,抗不整脈薬のジソピラミド20mg静注後に心拍数がほんの少し減少した後(心拍数140/分),図2に示すように,突然にF波を伴う幅の狭いQRS頻拍となり,一過性脚ブロックを伴う心房粗動と診断しえた症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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