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編集者への手紙
セロファン表面培養とSDSスラブ電気泳動を用いた菌株の異同に関する簡便な判定法
著者: 実川裕子1 関啓子1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第二細菌学教室
ページ範囲:P.970 - P.971
文献購入ページに移動 現在,コンプロマイズドホストの増加に伴い,常在細菌による日和見感染症が問題になることが多い.この場合,健常者からは滅多に検出されることがない伝染病などの病原体とは違い,多くの検査材料から分離される常在細菌については,その菌株が疾患の直接の原因となっていることを証明することは難しい.また,問題となっている細菌による汚染の経路を決定することもなかなか困難であることが多い.以前からわれわれの教室では,黄色ブドウ球菌について,セロファン表面培養法により得られた培養液中の蛋白の質的量的差異かち菌株間の異同を確認する試みを行っている.今回,グラム陰性菌の中から大腸菌とセラチアを選び,同じ菌種でも菌株によって菌体外蛋白の泳動パターンがどのくらい違うかを検討してみた.
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