icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻9号

1994年09月発行

文献概要

今月の表紙 臨床細菌検査

Capnocytophaga属

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.982 - P.983

文献購入ページに移動
 Capnocytophaga属は,以前は偏性嫌気性菌として知られていた紡錘状のグラム陰性桿菌である.しかし,発育に高濃度の炭酸ガスを要求する通性嫌気性菌であることが証明されCapnocyto-phagaと命名された.Capnocytophaga属は現在DNAの相同性により,C.Ochracea,C.Gingi-valis,C.sputigenaの3種に分けられる.
 本菌はヒトの口腔内に常在する.グラム陰性,紡錘状あるいは細長い桿菌で,臨床材料のグラム染色標本で好中球内に貧食されている像が認められることがあり,病原的意義が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?