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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻9号

1994年09月発行

文献概要

今月の主題 臨床検査の効率性をめぐって 巻頭言

臨床検査の効率性と病院検査部のリストラ

著者: 河合忠1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学教室

ページ範囲:P.989 - P.990

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 わが国の医療行政を振り返ってみると,1960年代までは医療の供給を改善するための政策が重視されて国民皆保険制度が確立され,1970年代は医療の質を改善するための政策が進められて大きな効果を上げたが,1980年代は増大する医療費に対して医療の費用効率を考えた政策がとられ,そして1990年代には本格的に21世紀に向けての医療のあり方が問われている.
 1993年の社会保険給付費は国民所得の約16.3%,約59兆円で,年金,医療,福祉の割合がほぼ5:4:1である.しかし,今年3月に厚生省がまとめた「21世紀福祉ビジョンー少子・高齢社会に向けて」によると,2025年には社会保険給付費は国民所得の28%,約375兆円に達し,その内容は5:3:2の割合となると予想している.すなわち,福祉の占める割合が大きく伸びると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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