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コーヒーブレイク
人の心の薄氷
著者: 屋形稔1
所属機関: 1東新潟病院
ページ範囲:P.994 - P.994
文献購入ページに移動 今年も春の彼岸がやってきた.雪の下で冬を越した墓を水で清めて剪り花を供えると,死者も眼前に蘇ったようである.しかし墓はものを語らない.生者の心の中でそれぞれに無言の会話をするだけである.
この正月に郷里で一緒に村の小学校を出た仲間の同級会があった.10年ぶりであったがその間にちょうど10人が鬼籍に入ったのを知り,残った男たちは顔を見合わせた.悲しみより一種複雑な心境であった.
この正月に郷里で一緒に村の小学校を出た仲間の同級会があった.10年ぶりであったがその間にちょうど10人が鬼籍に入ったのを知り,残った男たちは顔を見合わせた.悲しみより一種複雑な心境であった.
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