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目でみる症例―検査結果から病態診断へ・21
運動皮質の電気的異常興奮と血流増加を認めたepilepsia partialis continua
著者: 黒岩義之1
所属機関: 1横浜市立大学医学部神経内科
ページ範囲:P.1075 - P.1078
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表面筋電図は右短拇指外転筋,右橈側手根伸筋,右三角筋,右僧帽筋,両側前額筋の6個の筋について記録した.表面筋電図の記録は各筋直上の皮膚に脳波用皿電極を2個ずつ置いて,それを脳波計に接続して行った.
その結果,1~1.5秒間隔で発射する同期性の筋放電が得られた(図1).筋放電は振戦にみられるような群化放電でもなく,ジストニアにみられるような持続の長い放電でもなかった.どちらかというとミオクローヌス患者にみられる筋放電に最も近い表面筋電図所見と考えられた.患者の痙攣の臨床的観察と合わせ,epilepsia partialis continua (持続性部分てんかん)が起こっていると判定された.
表面筋電図は右短拇指外転筋,右橈側手根伸筋,右三角筋,右僧帽筋,両側前額筋の6個の筋について記録した.表面筋電図の記録は各筋直上の皮膚に脳波用皿電極を2個ずつ置いて,それを脳波計に接続して行った.
その結果,1~1.5秒間隔で発射する同期性の筋放電が得られた(図1).筋放電は振戦にみられるような群化放電でもなく,ジストニアにみられるような持続の長い放電でもなかった.どちらかというとミオクローヌス患者にみられる筋放電に最も近い表面筋電図所見と考えられた.患者の痙攣の臨床的観察と合わせ,epilepsia partialis continua (持続性部分てんかん)が起こっていると判定された.
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