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編集者への手紙
男性群のALTにおいて高値例の頻度が大きいことについて
著者: 小林正嗣1
所属機関: 1近畿予防医学研究所
ページ範囲:P.1099 - P.1100
文献購入ページに移動 筆者らは,先に,健康診断受診老群のALT (GPT)およびAST (GOT)の各測定値の分布に顕著な男女間の差異が認められ,それらの経年齢平均値曲線を求めると,男性群のAST,女性群のASTおよびALTでは概して緩やかな勾配の上昇曲線が描かれるのに対し,男性群のALTにおいては凸型の特異な曲線が描かれることを報告しだ1).男性群のALTの分布が高値側へ広がるのは,その曲線のピークをつくる年齢層を中心に高値例の頻度が大きいためであり,筆者は,東らの研究2,3)を論拠として,作業や運動およびそれらの反復による上昇がその要因であろうと推定した.また,飲酒習慣の有無にかかわらず男性群のALTが頻度高く高値側へ分布することについて言及し,このことが"運動負荷による血清逸脱酵素の上昇は骨格筋由来が考えられる"とする東らの研究に関連のあることを示唆した.このことについて補足する.
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