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今月の主題 糖鎖の異常 総説
レクチンの糖結合特異性
著者: 辻勉1
所属機関: 1東京大学薬学部生体異物免疫化学教室
ページ範囲:P.23 - P.28
文献購入ページに移動 糖結合タンパク質であるレクチンは植物,動物,微生物に広く存在し,これまでに多くの種類が発見され単離されている.それぞれのレクチンは特定の糖鎖構造を認識し結合する.すなわち個々のレクチンは,その"個性"ともいうべき結合特異性を持っている.構造の多様な糖鎖を認識する分子として,生体においてさまざまな糖鎖―タンパク質相互作用に関与し複雑な生命現象を制御していることが近年明らかになってきた.〔臨床検査39:23-28,1995〕
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