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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻1号

1995年01月発行

文献概要

今月の主題 糖鎖の異常 総説

糖鎖合成酵素の疾患時偏倚―N-アセチルグルコサミン転移酵素Ⅲを中心に

著者: 吉村雅史1 谷口直之1

所属機関: 1大阪大学医学部生化学教室

ページ範囲:P.29 - P.32

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 N-アセチルグルコサミン転移酵素(GnT)ⅢおよびVはそれぞbisecting N-アセチルグルコサミンおよびβ1-6分枝構造の合成に関与する糖転移酵素である.GnT-Ⅲは,肝硬変から肝癌へと病期の進展に伴う患者血清や組織での活性の上昇,慢性骨髄性白血病急性転化期の白血病細胞での特異的な活性の上昇,GnT-Vは癌の転移能との相関など,これら2つの酵素の悪性腫瘍での異常発現が明らかになってきた.〔臨床検査39:29-32,1995〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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