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今月の主題 糖鎖の異常 病態と糖鎖異常
先天性N―結合型糖鎖転移不全症候群
著者: 山下克子1 大倉隆司1
所属機関: 1(財)佐々木研究所生化学部
ページ範囲:P.33 - P.38
文献購入ページに移動 発生やホルモン作用,蛋白質輸送などに重要な機能を担うN―結合型糖鎖が種々の糖蛋白質で部分欠損している遺伝疾患,先天性N―結合型糖鎖転移不全症候群が発見され注目されている.本症は小脳形成や,肝障害,精神運動発達遅滞,ホルモン異常,骨格異常,血液凝固系異常など特徴的で多面的な臨床症状を示す.わが国で10例,世界中では約120例の報告があるが,欠損酵素はまだ不明である.〔臨床検査39:33-38,1995〕
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