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蛍ルシフエラーゼ遺伝子を用いた抗酸菌の迅速抗菌薬感受性試験
著者: 舘田一博1
所属機関: 1東邦大学医学部微生物学教室
ページ範囲:P.113 - P.114
文献購入ページに移動 近年,わが国における結核感染症は順調に減少してきた.しかし,いまだに年間5万人もの新たな結核症患者が登録されているという事実もあり,わが国において結核症は依然として重要な感染症であることに変わりはない.また,最近数年間にみられる結核罹患率減少速度の鈍化,結核患者の高齢化,在日外国人の結核問題,集団感染事例の増加,そしてAIDSに伴う日和見感染症としての結核症という新たな問題も生じてきている.特にアメリカにおいてはAIDS患者の増加とともに,複数の抗結核薬に耐性を示す多剤耐性結核菌による感染症の増加が報告され,臨床において問題となっている.
このような耐性菌による感染症患者への抗菌薬の選択には迅速な抗菌薬感受性試験が必須である.しかし,残念ながら結核菌の場合には寒天培地上にコロニー形成がみられるまでに4~6週間,抗菌薬感受性試験の結果が得られるまでにさらに2~3週間がかかることから,迅速性という面からは程遠いというのが現状である.ここでは最近報告された蛍のルシフェラーゼ遺伝子を用いた結核菌の迅速抗菌薬感受性試験法について紹介する.
このような耐性菌による感染症患者への抗菌薬の選択には迅速な抗菌薬感受性試験が必須である.しかし,残念ながら結核菌の場合には寒天培地上にコロニー形成がみられるまでに4~6週間,抗菌薬感受性試験の結果が得られるまでにさらに2~3週間がかかることから,迅速性という面からは程遠いというのが現状である.ここでは最近報告された蛍のルシフェラーゼ遺伝子を用いた結核菌の迅速抗菌薬感受性試験法について紹介する.
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