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今月の主題 腫瘍マーカー―最近の進歩 癌検診と腫瘍マーカー
ペプシノゲンによる胃癌検診
著者: 三木一正1
所属機関: 1東京大学医学部第一内科
ページ範囲:P.1293 - P.1297
文献購入ページに移動 検診の効果を上げるにはハイリスク群を設定し,これに対して重点的に実施すればよい.胃粘膜萎縮が胃癌の先行病変であり,胃癌死亡率は胃炎率(萎縮率)と高い相関を認める.5千人規模の職域で,1991~1994年度の4年間,延べ約2万人で,従来の間接X線による一次スクリーニング法に替えて血清ペプシノゲン値による一次スクリーニング・隔年内視鏡二次精検法(血液による胃の健診;胃ドック)を行い,34人(0.17%)の胃癌を発見した.胃ドックの可及的速やかな普及を提言したい.〔臨床検査 39:1293-1297,1995〕
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