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文献概要
今月の主題 臨床検査とQOL 疾患別QOLと臨床検査
肝不全
著者: 与芝真1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院消化器内科
ページ範囲:P.1393 - P.1395
文献購入ページに移動 急性肝不全患者も慢性肝不全患者もQOLが損われることは自明である.しかし,肝不全時のQOLが脚光を浴びるようになったのは肝移植の導入が契機となっている.欧米では既に肝移植が標準的治療として定着しており,その治療効果は生死の問題から患者のQOLの向上に移っている.また,早期に肝移植の適応を決めるうえでもQOLは重要視されている.ただし,QOLは主観に大きく影響され,客観化し得ない点で評価法として問題がある.〔臨床検査 39:1393-1395, 1955〕
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