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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻2号

1995年02月発行

文献概要

今月の表紙 臨床細菌検査

Cardiobacterium hominis

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.130 - P.131

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 Cardioacterium hominis(C.hominis)はヒトの鼻腔,口腔,咽頭の常在菌であり,ときに他部位の粘膜にも存在する.また胃腸管にも認められることがある.本菌による感染症は心内膜炎が唯一であり1,2),血流を介して心臓弁膜に障害がある例や人工弁装置例に感染する.中には,心弁膜に異常がない例にも発症することがある3).症例の多くは心内膜炎発症前に抜歯などの歯科治療や歯周囲炎の既往を持つ.
 本菌の臨床分離株のほとんどは血液培養により分離され,市販の血液寒天培地に発育する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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