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学会だより 日本臨床検査自動化学会第26回大会
没個性的な日本的汎用型自動分析装置の新展開
著者: 加野象次郎1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
ページ範囲:P.152 - P.152
文献購入ページに移動 日本臨床検査自動化学会第26回大会は,三井記念病院部長水岡慶二大会長の下,9月23,24の両日,千葉県幕張市の幕張コンベンションセンターで開かれました.自動化学会の魅力が,学術大会もさることながら,機器や試薬の展示会にあることは言うまでもありません.学会事務局によると,今年は秋雨に煙る雨模様の天気にもかかわらず,学術大会への登録者は2,500名,展示会への参加者は8,000名を超え,昨年を上回る規模であったそうですが,機器・試薬展示会への参加者が圧倒的に多いことも本学会を特徴付けるものの1つでありましょう.
この展示会を見るたびに私がこれまでいつも感じていたことは,日本と欧米の装置や技術の違いです.臨床検査の自動化は,Skeggsによる連続流れ方式の生化学分析装置Auto Analyzer (1957年)や,Coulterによる血球計数機Coulter counter (1956年)に始まると言われています.これらは,まさに一世を風靡したのですが,その後,Centrifichemなどの遠心方式の機器,DuPontによる錠剤試薬とプラスチックバッグのaca, Kodakによる多層フィルム化学のEktachemなどに代表される画期的な装置が,欧米,特に米国より続々と出てきます.
この展示会を見るたびに私がこれまでいつも感じていたことは,日本と欧米の装置や技術の違いです.臨床検査の自動化は,Skeggsによる連続流れ方式の生化学分析装置Auto Analyzer (1957年)や,Coulterによる血球計数機Coulter counter (1956年)に始まると言われています.これらは,まさに一世を風靡したのですが,その後,Centrifichemなどの遠心方式の機器,DuPontによる錠剤試薬とプラスチックバッグのaca, Kodakによる多層フィルム化学のEktachemなどに代表される画期的な装置が,欧米,特に米国より続々と出てきます.
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