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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻6号

1995年06月発行

文献概要

今月の主題 抗体蛋白 抗原抗体反応の基礎知識 抗体蛋白定量法

4.電気免疫測定法

著者: 下川洋太郎1

所属機関: 1ベーリンガー・マンハイム(株)診断薬事業部開発・技術部

ページ範囲:P.673 - P.677

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 電気化学発光免疫測定法(ECLイムノアッセイ)は,検出反応に電気化学的な発光反応を用い,抗原・抗体などを測定する免疫測定法である.従来の発光反応では,使用する発光系,発光物質,あるいは,酵素とその反応時間により,検出される光子量が限定されるが,ルテニウム錯体を用いた電気化学発光では,電極に与える電荷とその時間によって得られる発光量をコントロールできる方法である.また,電気化学発光反応の場である電極を,固相である磁性マイクロビーズのB/F分離に利用でき,従来の化学発光免疫測定法に比べ,短時間の反応で,高感度かつダイナミックレンジの広い測定が可能な画期的な方法である.〔臨床検査39:673-677,1995〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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