文献詳細
文献概要
今月の主題 抗体蛋白 話題
抗体蛋白のエンジニアリング
著者: 前田浩明1
所属機関: 1(株)化学及血清療法研究所研究開発部
ページ範囲:P.705 - P.708
文献購入ページに移動1.はじめに
ハイブリドーマ法の確立により1つの抗原決定基に対して均一な抗体(モノクローナル抗体:MoAb)が大量に得られるようになり,免疫学,生物学,医学の分野で広く利用されてきた.また,抗体遺伝子構造の解析により抗原に対する多様性獲得の機構1)が解明され,抗体蛋白質の高次構造★もX線結晶解析2,3)(図1,2)により明らかにされた.最近では,これらの知見をもとにマウスMoAbをヒトMoAbに近づける技術(ヒト型化)や新しい抗体クローニング法,抗体の高機能化などが試みられている.
ハイブリドーマ法の確立により1つの抗原決定基に対して均一な抗体(モノクローナル抗体:MoAb)が大量に得られるようになり,免疫学,生物学,医学の分野で広く利用されてきた.また,抗体遺伝子構造の解析により抗原に対する多様性獲得の機構1)が解明され,抗体蛋白質の高次構造★もX線結晶解析2,3)(図1,2)により明らかにされた.最近では,これらの知見をもとにマウスMoAbをヒトMoAbに近づける技術(ヒト型化)や新しい抗体クローニング法,抗体の高機能化などが試みられている.
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