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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻7号

1995年07月発行

文献概要

今月の主題 赤血球―新しい展開 技術解説

赤芽球トランスフェリン受容体

著者: 新津洋司郎1 加藤淳二1 高後裕2

所属機関: 1札幌医科大学第4内科 2旭川医科大学第3内科

ページ範囲:P.781 - P.784

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 赤血球系細胞の分化過程において,赤芽球の増殖期ならびにヘモグロビン合成期には鉄の需要度が高まり,多量のトランスフェリン受容体(TfR)が発現する.TfRの翻訳は,細胞内鉄濃度が低下するとTfRmRNAに鉄反応性エレメント結合蛋白が結合することで高まる.TfRの細胞外ドメイン(extracelluiardomain)は可溶型として遊離され循環中に存在することから,血中TfR値を定量することで,生体のエリスロンの活性,すなわち造血能を推定することができる.〔臨床検査39:781-784,1995〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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