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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻7号

1995年07月発行

文献概要

今月の主題 赤血球―新しい展開 話題

B19パルボウイルスと赤血球造血

著者: 小澤敬也1

所属機関: 1自治医科大学血液医学研究部門分子生物学講座

ページ範囲:P.805 - P.810

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 B19パルボウイルスは急性赤芽球癆,免疫不全患者における慢性骨髄不全,小児の伝染性紅斑,成人の多発性関節炎,胎児水腫など,さまざまな疾患の原因となることが判明してきている.B19ウイルスの標的細胞は赤血球系前駆細胞から赤芽球までであり,そのレセプターは赤血球型抗原物質のP抗原であることが判明した.P抗原を欠いているヒトではB19ウイルスの感染が起こらない.ウイルス遺伝子産物の非構造蛋白質はウイルス複製に関与すると考えられるが,細胞内に過剰に蓄積してくると細胞傷害を惹起する.〔臨床検査39:805-810,1995〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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