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今月の主題 赤血球―新しい展開 話題
人工赤血球
著者: 小林紘一1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科
ページ範囲:P.811 - P.814
文献購入ページに移動 臨床医学が大きな発展を遂げた原因の1つに輸血が安全に行われるようになったことがある.輸血の際には血液型の判定と交差試験が必須であるが,大量出血などの緊急の際に血液型に関係なく使用でき,しかも保存も簡単な人工の酸素運搬体(人工赤血球)が開発されれば有意義である.本稿ではそのような可能性のある3種類の人工酸素運搬体,フルオロカーボン,修飾ヘモグロビンおよび全合成系酸素運搬体について述べる.〔臨床検査39:811-814,1995〕
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