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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻7号

1995年07月発行

文献概要

トピックス

スーパー抗原関連糸球体腎炎

著者: 飯塚正1 小山哲夫1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科

ページ範囲:P.829 - P.830

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 最近,スーパー抗原1)が食中毒や中毒ショック症候群を引き起こし,また慢性関節リウマチ,シェーグレン症候群,多発性硬化症などの自己免疫疾患の病因および発癌などに関与しているとの仮説が提唱され,スーパー抗原への関心が非常に高まっている.
 一般抗原は,マクロファージに代表される抗原提示細胞に取り込まれ,ペプチドに分解されてMHC分子の抗原結合溝に提示される.一方,抗原特異的レセプターを持つヘルパーT細胞は,T細胞レセプター(TcR)のα鎖,β鎖でペプチド抗原―MHC複合体を認識し,活性化される.通常,各々のT細胞は1種類のペプチド抗原に特異的であるとされ,1種類のペプチド抗原ではすべてのヘルパーT細胞の約0.01%程度しか活性化されないと考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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