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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻8号

1995年08月発行

文献概要

今月の主題 脱中央化検査技術 脱中央化検査法の種類と特微

血液ガス・電解質測定装置

著者: 細坪貴久美1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院集中治療部

ページ範囲:P.910 - P.915

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 医学の進歩はより重症な患者を治療の対象にしてきている.重症患者を管理するうえで,状態の急変にいかに迅速に対処できるかということはきわめて重要な因子である.体液のpHや電解質濃度の恒常性は生命の維持に不可欠である.状態が急変する可能性の高い手術部では状態の迅速な把握のため,集中治療部ではさらに原因の検索,治療効果の判定を迅速に行う目的で血液ガスと血漿電解質測定をベッドサイドで実施(モニタリング)している.これらを臨床検査として行う場合の測定法は血液を試料とする観血法のみであるが,モニタリングにおいては患者の状態の変化に即応した連続的モニターとして,経皮法や血管内センサー挿入法などの非観血的測定法も併用されている.臨床現場における測定装置に要求される性能は,精度,安定性,応答速度,操作性である.これらを念頭に置いて観血的血液ガス・血漿電解質分析装置および非観血的血液ガス分析装置の種類と特徴を述べた.〔臨床検査39:910-915,1995〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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