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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻8号

1995年08月発行

文献概要

今月の主題 脱中央化検査技術 脱中央化検査法の種類と特微

24時間連続血圧測定計

著者: 江畑均1 北條行弘1 島田和幸1

所属機関: 1自治医科大学循環器内科学教室

ページ範囲:P.944 - P.947

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 携帯型24時間連続血圧測定装置の普及により,血圧には日内変動が存在し,本態性高血圧患者の血圧日内変動も正常血圧患者のそれと類似しているが年齢や高血圧の重症度によりその変動性に差があることが明らかになってきた.従来用いられてきた外来血圧などの随時血圧値をもって24時間血圧の代表とすることは難しく,白衣高血圧などを除外することも困難である.さらに現時点において1日血圧を測定しなければ夜間や早朝の血圧の変動を予想することは不可能である.また,高血圧によって引き起こされる臓器障害は,随時血圧値よりも1日血圧平均値のほうとより強く相関することが報告されだした.さらに無症候性脳虚血は夜間の高血圧と強く関連することが報告されており,夜間における血圧値も注目されている.こうした知見から24時間連続血圧測定の必要性が強調される.〔臨床検査39:944-947,1995〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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