icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻9号

1995年09月発行

文献概要

今月の主題 人畜共通感染症 病態と技術解説

皮膚真菌症―白癬

著者: 宮治誠1

所属機関: 1千葉大学真核微生物研究センター感染研究部門

ページ範囲:P.1039 - P.1045

文献購入ページに移動
 皮膚真菌症のうちもっとも頻繁に発生し,かつ人畜共通感染症といわれる疾患は白癬である.本症はTrichophyton (白癬菌),Microsporum (小胞子菌)およびEpidermophyton (表皮菌)に属する皮膚糸状菌の感染によって起こり,罹患しているペットや家畜から感染するケースがたびたび報告されている.一方,白癬患者からこれら動物への感染はまれである.
 その理由はヒトに好んで感染する皮膚糸状菌は動物への感染を好まず,一方,動物を好む菌はヒトにも感染するからである.〔臨床検査 39:1039-1045,1995〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?