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今月の主題 人畜共通感染症 病態と技術解説
皮膚真菌症―白癬
著者: 宮治誠1
所属機関: 1千葉大学真核微生物研究センター感染研究部門
ページ範囲:P.1039 - P.1045
文献購入ページに移動 皮膚真菌症のうちもっとも頻繁に発生し,かつ人畜共通感染症といわれる疾患は白癬である.本症はTrichophyton (白癬菌),Microsporum (小胞子菌)およびEpidermophyton (表皮菌)に属する皮膚糸状菌の感染によって起こり,罹患しているペットや家畜から感染するケースがたびたび報告されている.一方,白癬患者からこれら動物への感染はまれである.
その理由はヒトに好んで感染する皮膚糸状菌は動物への感染を好まず,一方,動物を好む菌はヒトにも感染するからである.〔臨床検査 39:1039-1045,1995〕
その理由はヒトに好んで感染する皮膚糸状菌は動物への感染を好まず,一方,動物を好む菌はヒトにも感染するからである.〔臨床検査 39:1039-1045,1995〕
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