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文献詳細

雑誌文献

臨床検査4巻1号

1960年01月発行

文献概要

グラフ 現代の最先端を行く検査装置

島津の血球計数器Coulter計数器

著者: 山口潜1

所属機関: 1東大病院中央診療部臨床血液検査室

ページ範囲:P.9 - P.10

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 現在一般に行われている血球計算は19世紀以来の方法で,いくらかの改良は試みられたにせよ計算板上の稀釈血液の1個1個を顕微鏡下で数え上げるという煩雑な旧態依然たる方法がとられている。このようないわゆる標準法は面倒で技術的熟練を要するばかりでなく,案外に大きな誤差を蔵しているので,最近では赤血球算定をルーチンの検査項目から除外してヘモグロビンおよびヘマトクリツト測定で代用する傾向がかなり強くなつてきているようである。しかし,高色性貧血・大赤血球貧血などの診断や,色素指数・平均赤血球容積の算定などには是非とも赤血球数算定が必要であり,また白血球数算定もこれに代るべき適当な検査項目が見出されていない。
 臨床上もつとも要求の多い検査項目の一つである血球計算を正確・迅速・容易に自動的に行うことが出来れば検査室の負担は相当に減ることであろうし,また早くそうなつて欲しいものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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