臨床検査4巻1号

1960年01月発行

展望

これからの臨床検査

著者： 緖方富雄¹²³

所属機関： ¹東京大学医学部血清学教室 ²日本臨床病理学会臨床病理 ³技術士資格認定試験委員

ページ範囲：P.11 - P.13

文献概要

　I．
　ちかごろけ，なにかの理由で，人間が医者のまえにあらわれると，その人が患者であれ，健康者であれ，その中間の人であれ，医者は一応いろいろくわしく検査しましようというようになつた。ひとむかしか，ふたむかしまえ，たいてい打診と聴診と，そして尿と血液の検査くらいですんだのにくらべると，大変なかわりかたである。
　それほど，臨床検査がおもんぜられるようになつたわけである。