臨床検査4巻10号

1960年10月発行

座談会

電気冷蔵庫の扱い方

著者： 長実¹ 福島太義² 山崎公丸³ 小酒井望⁴ 松村義寛⁵ 天木一太⁶ 松橋直⁷ 高橋昭三⁸ 樫田良精⁹

所属機関： ¹東芝商事株式会社機器営業部 ²東京芝浦電気株式会社 ³株式会社大西熱学工業所 ⁴東京第一病院検査科 ⁵東京女子医大 ⁶日本大学 ⁷東京大学 ⁸東京大学医学部細菌学教室 ⁹東京大学

ページ範囲：P.628 - P.639

　司会　だいぶ涼しくなつて参りましたが，きようは冷蔵庫の座談会を開いていただぎたいというわけです。
　私の東大の中央検査室関係では，電気冷蔵庫をたくさんに使つております。この電気冷蔵庫はふだんの検査に必要な血液とか，試薬とか，検査に必要なものをいろいろと一時的に格納しています。あるいは大量のものを入れる必要のあるところでは，いわゆる家庭用の電気冷蔵庫ではなくて，冷蔵室をこしらえているわけです。そんな現状ですが，電気冷蔵庫の正しい扱い方とか，きようお見えの小酒井先生なんかアメリカでずいぶん見ていらしたと思いますが，検査室の電気冷蔵庫は家庭用の電気冷蔵庫とは違つた中の構造になつており，それがどうも日本ではあまりはつきり作られていないようだとか，そういうようないろいろな問題を，各先生方から御自由にお話し願いたいと思う次第です。