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文献詳細

雑誌文献

臨床検査4巻5号

1960年05月発行

文献概要

技術解説

P.S.P.検査法

著者: 波多野道信1

所属機関: 1日本大学医学部第二内科

ページ範囲:P.285 - P.287

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はじめに
 1910 Rowntree及びGoraghtyは正常な動物に多くの色素を投与し,このうちPhenolred(P.S.P.)が腎から速やかに排泄され,このものは重症腎炎では排泄が永びくことを発見し,P.S.P.が腎機能検査として用いることが試みられた。一方血漿中及び尿中P.S.P.の測定法が簡単であり且つ実施法が簡単で患者に対する負担が非常に軽いことから,最近ではこの方法が広く臨床検査として用いられつつある。
 P.S.P.の腎からの排泄機序に関してもその後多くの研究者により報告されたこともこの方法が広く臨床家に愛用される理由の一つであり,最近では従来のP.S.P.検査法とともにP.S.P.クリアランスも広く行われんとしている。この様な段階にあたり臨床家のみならず臨床検査にたずさわる人がよくP.S.P.の検査法の原理をよく把握しておくことは必要なことであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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