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文献詳細

雑誌文献

臨床検査4巻6号

1960年06月発行

文献概要

グラフ

衛生害虫のいろいろ

著者: 佐々学1 緒方一喜2

所属機関: 1東京大学伝染病研究所 2国立予防衛生研究所衛生昆虫部

ページ範囲:P.329 - P.333

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 衛生害虫とは,人に衛生上の害を学える昆虫のことである。ダニは,分類学上クモ綱に属し昆虫ではないが慣習上,衛生害虫として取扱う場合が多い。
 衛生害虫による害には次のような場合がある。第1は,伝染病の媒介や病原菌の運搬である。(蚊—マラリヤ・日本脳炎・フイラリア症,ノミ—発疹熱・ペスト,シラミ—発疹チフス,ツツガムシ—恙虫病,ハエ・ゴキブリ—消化器系伝染病など)。第2は,吸血・刺咬の害(蚊・アブ・ブユ・シラミ・ナンキンムシ・マダニ・ノミなど)。第3は,皮膚炎を起させる害(ドクガ・アオバアリガタハネカクシなど)。第4は,害虫自身が病原体になる場合(ハエ症・人体内ダニ症など)。第5は,不快感を与える害である(ハエ・ゴキブリ・カメムシ・ハアリなど)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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