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衛生害虫のいろいろ
著者: 佐々学1 緒方一喜2
所属機関: 1東京大学伝染病研究所 2国立予防衛生研究所衛生昆虫部
ページ範囲:P.329 - P.333
文献購入ページに移動衛生害虫による害には次のような場合がある。第1は,伝染病の媒介や病原菌の運搬である。(蚊—マラリヤ・日本脳炎・フイラリア症,ノミ—発疹熱・ペスト,シラミ—発疹チフス,ツツガムシ—恙虫病,ハエ・ゴキブリ—消化器系伝染病など)。第2は,吸血・刺咬の害(蚊・アブ・ブユ・シラミ・ナンキンムシ・マダニ・ノミなど)。第3は,皮膚炎を起させる害(ドクガ・アオバアリガタハネカクシなど)。第4は,害虫自身が病原体になる場合(ハエ症・人体内ダニ症など)。第5は,不快感を与える害である(ハエ・ゴキブリ・カメムシ・ハアリなど)。
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