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文献詳細

雑誌文献

臨床検査4巻6号

1960年06月発行

文献概要

技術解説

プロトロンビン時間測定法

著者: 上野友弥1

所属機関: 1国立東京第一病院 研究検査科

ページ範囲:P.355 - P.361

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はじめに
 血液凝固学の進歩に伴いプロトロンビン測定法も臨床的方面に応用されるようになり,臨床検査室のルチンワークの一つとして登場した。その理由の一つに従来プロトロンビン測定法を行う際用いる試薬の組織トロンボプラスチンは,兎の脳随から作る操作が極めて繁雑であり,作り方によつても力価が一定しなかつた事なぞから多分に敬遠された向きもあつた。しかし最近は常に力価が一定で簡単に使用出来るよう調製された組織トロンボプラスチン製剤も販売されるに到つてプロトロンビン値の測定は非常に容易に出来るようになつたわけである。ここではこれらのテスト用試剤の紹介を行うと共に,プロトロンビン時間測定法の簡単なる原理と実際の手技(主にQuick氏法)について筆者の経験を参考に解説を加える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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