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文献詳細

雑誌文献

臨床検査4巻6号

1960年06月発行

文献概要

『医学常識』

糞便とたべもの(その1)

著者: 原実1

所属機関: 1慶応大学医学部栄養学

ページ範囲:P.373 - P.376

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 説明するまでもなく糞便はたべものの不消化残渣の外に,消化液,消化管粘膜の脱落部分,粘液微生物,およびそれによる分解生成物質,腸よりの再排泄物質等を含んでいることはよく知られている。しかし糞便の大部分がたべもの残渣からなり,消化作用をうけても非吸収部分として残つた物であるから,たべものの状態や消化吸収の働によつて多少の影響が糞便の上に及ぼされる訳である。
 たべものの成分中でも線維素(セルローズ),ヘミセルローズ,(ガラクタン,ペクチンなど)アルブミノイド等が不消化分として糞便に含まれる。そして特有の消化液胆汁色素による色と分解物による臭気を呈する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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