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『医学常識』
糞便とたべもの(その2)
著者: 原実1
所属機関: 1慶応大学食養研究所
ページ範囲:P.551 - P.553
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糞便中の微量成分であるビタミンについては,摂取されたビタミンが水溶性たると脂溶性たるとを問わず,大部分は小腸内で吸収されるので,極めて小量のビタミンが不消化分などと共に排泄されると考えられるが,実際はビタミン産生菌によつてビタミンが産生されたり,ビタミン破壊菌(例えばアノイリーゼ菌の如きもの)によつてこわされたりするので,消化吸収試験や出納試験を施行する上に障害を来たす訳である。
例えばビタミンB1やB2,B6その他B2複合体として知られている数種のビタミン類では,腸内ビタミン産生菌または破壊菌の影響を蒙らぬような無菌的方法で消化吸収試験を行わない限り,真に近い吸収状態を知ることが出来ない次第である。
糞便中の微量成分であるビタミンについては,摂取されたビタミンが水溶性たると脂溶性たるとを問わず,大部分は小腸内で吸収されるので,極めて小量のビタミンが不消化分などと共に排泄されると考えられるが,実際はビタミン産生菌によつてビタミンが産生されたり,ビタミン破壊菌(例えばアノイリーゼ菌の如きもの)によつてこわされたりするので,消化吸収試験や出納試験を施行する上に障害を来たす訳である。
例えばビタミンB1やB2,B6その他B2複合体として知られている数種のビタミン類では,腸内ビタミン産生菌または破壊菌の影響を蒙らぬような無菌的方法で消化吸収試験を行わない限り,真に近い吸収状態を知ることが出来ない次第である。
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