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座談会
検査データーの"ばらつき"について
著者: 五十嵐忠平1 丹羽正治2 天木一太3 松橋直4 松村義寛5 高橋昭三6 樫田良精4
所属機関: 1慶応大学中検血清科 2東京第二病院研究検査科 3日本大学 4東京大学 5東京女子医大 6東京大学細菌学教室
ページ範囲:P.554 - P.567
文献購入ページに移動司会 近ごろ臨床検査が各病院とも中央化されて,ここで非常に大量の検査物を扱つている。そういう中央検査システムが非常に普及しつつありますが,検査室として一番重要なのは,検査データが正確であるということ,それからもう1つは,その検査結果を早く報告しなきやいけないということ,その2点が検査室の使命として非常に重要なことだと思います。
最初の検査データの正確さという点は,いろいろな方法で正しく行なわれるように指導すべきでありますが,1つのいい方法は,同一の試料を各病院に回して,お互いの値を比較し合う。その場合に,これは議会ではありませんから,一番多くの同じ結果が出たのが正しいというわけにはいかないんです。だから慎重にやる模範的な検査室のデータを幾つか集めて,それと比較するということになるんじやないかと思いますが,これのこまかい批判というようなもの,検討の仕方というようなことはあとで出ると思います。
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