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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻1号

1996年01月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

DNA, RNAの抽出

著者: 舩渡忠男1 大川淳雄2

所属機関: 1東北大学医学部臨床検査診断学 2東北大学医学部付属病院検査部

ページ範囲:P.73 - P.77

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はじめに
 近年,遺伝子工学技術の進歩により遺伝子解析手法が発展し,各種疾患における病因遺伝子の同定が可能となってきた.そのなかで,遺伝子検査の普及は核酸(DNA, RNA)抽出技術の簡便化に負うところが大きい.従来,遺伝子解析のための核酸抽出法は成書1)に基づき研究室レベルで行われてきたが,現在では20種以上に及ぶ核酸抽出の簡易キットが市販されるようになった.現在それらのいずれかを用いて遺伝子検査が行われているのが現状である.したがって,今後遺伝子検査を検査室に導入するに当たっての核酸抽出法の検討は重要な意味を有すると考えられる.すなわち,その選択および使用に当たっては最善の注意を要するといえる.そこで今回,各種核酸抽出キットの使用経験から,それらの使用法と問題点とを取り上げ,問題解決に向けての方法を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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