icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻10号

1996年10月発行

今月の主題 糖尿病―診断・治療の指標

技術解説

ケトン体

著者: 洪尚樹1

所属機関: 1名古屋大学医学部第三内科

ページ範囲:P.1149 - P.1154

文献概要

 アセトン,アセト酢酸,3-ヒドロキシ酪酸からなるケトン体は,絶食やインスリンが不足した状態で,脂肪組織からの遊離脂肪酸放出の亢進により肝で産生され,脳をはじめとする肝外組織のグルコースの代用エネルギー源である.ケトン体の過剰産生が原因で起こる糖尿病性ケトアシドーシスは代謝異常の極限状態ともいえるが,このほかにもケトン体は,その絶対値やその比で,代謝状態や病態を知るうえで重要な情報をわれわれに与えてくれる.〔臨床検査40:1149-1154,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら