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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻10号

1996年10月発行

研究

末梢血幹細胞採取時期決定における網赤血球強蛍光分画の有用性

著者: 岡田恭孝1 小池考一1 萩野真子1 伊藤妙1 神村信吾1 安藤学1 新海佳子1 矢神幸子1 桑原正喜1 有吉寛1

所属機関: 1愛知県がんセンター病院臨床検査部

ページ範囲:P.1213 - P.1218

文献概要

 自動網赤血球測定装置R-3000(東亞医用電子)は,網赤血球の数を計測する以外に,網赤血球を成熟度に応じて,LFR,MFR,HFRの3分画に分類する機能を有している.
 これらの3分画においてHFRは,幼若網赤血球を示し,同時に骨髄造血能を把握する指標になることがこれまでに報告されている.
 今回,末梢血幹細胞採取を予定した症例に対し,HFRとCD 34陽性細胞率の経時的変動を観察した結果,HFRの変動は,CD 34陽性細胞に先行することが示唆された.このため,HFRに基準値を設定することを検討し,それを利用して末梢血幹細胞を効率的に採取し得る時期を予測することが80%の確率で可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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