icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻12号

1996年11月発行

文献概要

今月の主題 臨床化学とHPLC 技術解説

尿酸・クレアチニン

著者: 大澤進1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1299 - P.1303

文献購入ページに移動
HPLC法による尿酸およびクレアチニンの測定は実用基準法として開発され,日常試薬の正確さの評価やその開発,また常用標準血清の値付けとして利用される.外部精度管理として実施される精度管理調査では試料の正確な値付けとして使用でき,正確さに基づく施設間差の縮小に効果を挙げている.尿酸の測定では逆相カラムが用いられ,過塩素酸による除蛋白上清を試料として用いる.検出は285nmで実施し,NIST SRM 913を標準物質としてクロマトグラムのピーク面積から濃度を求める.クレアチニンは強酸性陽イオン交換カラムを使用し,トリクロロ酢酸による除蛋白の上清を用いて測定する.検出は234nmで実施し,NIST SRM 914を標準物質としてクロマトグラムのピーク面積から濃度を求める.実施に当たっては勧告法の規定した精密さや特異性の確認を行ってから実施する必要がある.試薬の開発に当たっては,その正確さの確認法として価値を発揮する.〔臨床検査40:1299-1303,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?