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フライトサージャン
著者: 関口千春1
所属機関: 1宇宙開発事業団;NASDA
ページ範囲:P.1333 - P.1336
文献購入ページに移動1.はじめに
フライトサージャン(flight surgeon;FS)という専門医は,日本ではあまり馴染みのない医師の専門分野であるが,パイロット人口の多いアメリカやヨーロッパでは比較的知られた分野で,臨床医としてFSを標傍している医師もみられる.このFSは従来,軍のパイロットの飛行への医学適正を判断し,彼らの健康管理および診療を行うのが本贋的役割であるが,さらには航空医学の研究も彼らの業務となっている.しかし,現在では航空のみならず宇宙医学の知識を持ち,宇宙飛行士の健康管理および宇宙医学の研究を行う専門医もこの範疇に入る.現在,日本では航空自衛隊に航空医学のみのFS養成の教育プログラムがあり,自衛隊のFSはそこで養成されているが,宇宙医学に関するFS養成プログラムは日本にはなく,宇宙医学に携わる日本人FSの養成はアメリカの民間プログラムに頼っているのが現状である.
フライトサージャン(flight surgeon;FS)という専門医は,日本ではあまり馴染みのない医師の専門分野であるが,パイロット人口の多いアメリカやヨーロッパでは比較的知られた分野で,臨床医としてFSを標傍している医師もみられる.このFSは従来,軍のパイロットの飛行への医学適正を判断し,彼らの健康管理および診療を行うのが本贋的役割であるが,さらには航空医学の研究も彼らの業務となっている.しかし,現在では航空のみならず宇宙医学の知識を持ち,宇宙飛行士の健康管理および宇宙医学の研究を行う専門医もこの範疇に入る.現在,日本では航空自衛隊に航空医学のみのFS養成の教育プログラムがあり,自衛隊のFSはそこで養成されているが,宇宙医学に関するFS養成プログラムは日本にはなく,宇宙医学に携わる日本人FSの養成はアメリカの民間プログラムに頼っているのが現状である.
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