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文献概要
今月の主題 基準値 健康に関連した基準値
基準範囲・2 基準範囲の設定における基準個体の選別・統計処理上の問題点と対応
著者: 市原清志1
所属機関: 1川崎医科大学検査診断学
ページ範囲:P.1383 - P.1392
文献購入ページに移動 "基準個体"をどう定義し,どう選別して,どのような条件で検体を採取するか.また基準群を層別化する目安をどうするか.さらに分布型についてどういう仮定をおいて計算するか,など基準範囲の設定は簡単そうで実は難しい.1992年に出されたNCCLSの指針(案)は,これまで曖昧であった基準範囲設定の全手順を洗い直し,一定の方針を示したという意味で評価される.しかしまだ加筆されるべき事項も多い.本稿ではその問題提起を行うとともに対応策を具体例に沿って述べた.特に重要なことは,"基準範囲"と"病態識別値"を区別して考えることで,いったいどちらを求めようとしているのかを常に明確にしておけば,自ずからその設定方針が定まる.〔臨床検査40:1383-1392,1996〕
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