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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻13号

1996年12月発行

文献概要

今月の主題 基準値 病態識別値

腫瘍マーカーのカットオフ値

著者: 大倉久直1

所属機関: 1国立がんセンター薬物療法部

ページ範囲:P.1415 - P.1419

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 血清腫瘍マーカーのカットオフ値は,癌と非癌を識別する値ではなく,その患者に癌を含むマーカー産生病変のある可能性が無視できないことを示す1つの境界値である.癌と鑑別を要する多くの良性疾患にカットオフ値を超える陽性例がある一方,正常基準値内の癌症例もまれでない.各腫瘍マーカーのカットオフ値とこれを超える場合の,各臓器癌ならびに良性疾患の確率を知っておくことは重要である.また,進行癌治療後の陰性化や再上昇は根治と再発を示す情報である.〔臨床検査40:1415-1419,1996〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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